【大阪北部地震】

【大阪北部地震】

6月20日(水)、発災から48時間が経ちました。
被害状況も明らかになり、現在まで災害救助犬が出動する案件はありません。

19日は、災害救助犬の出動に関する協定締結する茨木市と各避難所を回り、ペット同行避難状況とニーズの調査を行いました。

聞き取りを行えた避難所は、13カ所。
うち、ペット(小動物含む)と同行避難されていた避難所は、9カ所で全10匹で、そのうち同伴出来ていたのは4カ所(内、2カ所は曖昧)でした。
他の5カ所は、ロビーや玄関、グラウンドでケージか係留され夜を明かされたとの事でした。

日中は、家に帰り夜に避難される方が多く、今回ほとんどペットに会う事は出来ず、また商店も営業していますので物資も足りているとの事でした。

避難所は場所によって大小ありますが、ほぼ1カ所に1組の同行状況でした。
同伴出来ていた避難所は、敷地が広くそして避難者が少なく、アレルギー問題などがクリアな所に限っていました。

多くの避難所で被災されたペット飼い主は、避難所に同行避難し避難所内を同伴出来るか問い合わせをするも、アレルギー問題等でほぼ同伴は不可と返答され、屋外で飼育出来ないと考えられたペット飼い主は避難所への避難を諦めている事が聞き取りで明確になりました。
 危険な家屋に引き続きペットと住んでいる事も推測されます。

避難所は、各施設の責任者や市から派遣された職員が管理される様です。
避難所によって対応は違えど、犬や猫に対し恐怖心やアレルギーを持たれる方の身になると、命に関わる事でもあり、同伴させられない事に理解できます。
今日、避難所を訪問し室内は大変蒸し暑く、例え動物が好きな方でも、この環境下で騒音や臭いが出た場合、飼い主やペットはより弱い立場になる事は明らかです。

今まで、当協会もペットを他に迷惑を掛けない様にしつけを行い、常に清潔を保ち、同伴避難出来る様に努めましょうと啓発もしました。
大規模災害になると部屋数やスペース、予算も限られる事からも、引き続き自治体のペットへの災害対応は、ロビーや玄関で係留かケージで飼育が基本方針となりそうです。

屋内飼育から屋外飼育になった場合の犬や猫が受けるストレスは多大であり、幼齢や高齢であれば尚更です。

日本全国で地震が多発し災害が起きています。
ペットの健康や命を守る為にも、人間社会環境への適応や基本的なしつけを継続的に行い、同行避難への準備を行う事は勿論ですが、ペットを避難所に避難させない選択も必要です。

ペットを信頼し預けられる方やホテルをペットに経験させておく事、そしていくつかの地域に配備しておけば、もしペットと被災した場合、日常を取り戻す早道となるのではと今回より一層感じました。

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