災害捜索活動と災害救助犬の活用について
~米国FEMA(連邦危機管理局)の体制から学ぶセミナー~

この度、日本レスキュー協会は、様々な関係各者のご協力のもと、アメリカのカリフォルニア州よりFEMAに所属する現役災害救助犬のスペシャリストを講師に招き、下記の内容でFEMAが実施する捜索活動と災害救助犬の活用などについてのセミナーを開催いたします。

日本では、近年多発する大規模災害を経験し、公的な救助機関のみならず民間を含む様々な分野で防災減災についての取り組みが加速しています。その一つ、捜索救助活動(サーチ&レスキュー)の取り組み、発展がこれまで以上に求められることはいうまでもありません。

この取り組みについて更なる発展を目指すために、アメリカ合衆国よりFEMA(連邦危機管理局)に所属する講師をお招きし、彼らが歩んできた災害に対する強い国づくりとその経緯、FEMAの災害においての体制などを含め、今回は捜索を題材にしてお話して頂きます。

このセミナーが日本の近い将来の防災減災に役立つものとなるよう強く望むとともに、皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。

【主催】認定NPO法人 日本レスキュー協会
【協力】NPO法人 ジャパン・タスクフォース
【協賛】真如苑

→案内資料ダウンロード(PDF)

開催概要
講師

Lynne Engelbert 氏(下記参照

日時

①2015年11月23日(月曜祝日)
10:00~16:00(9:30受付開始)

②2015年11月24日(火曜日)
10:00~16:00(9:30受付開始)

場所・定員

①11月23日
コープこうべ協同学苑 研修ホール (定員:150名程度)
〒673-0592 兵庫県三木市志染町青山7-1-4 2階

②11月24日
総合生涯学習センター 第1研修室 (定員:100名程度)
〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5階

参加対象

防災関係者(行政、自治体)、救助関係者全般(消防、警察、自衛隊、DMAT、救助犬団体他)、開催における主旨に関係のある方。

参加費用

5,000円/日(当日会場受付にてお支払い下さい。)
※懇親会は別途頂戴します。

お申し込み方法

申し込みは終了しました。

飲食について
  1. 両日ともに、研修室での持ち込みのお食事は出来ません。
  2. 23日の昼食(680円)は、予約の方のみご用意できます。
  3. 24日の昼食は、同ビル内飲食店等をご利用下さい。
  4. 両日、飲み物については各自でご用意下さい。
注意事項
  1. 自然災害、その他の影響でこのセミナーが開催できなくなった際に、ご参加の皆様に与える損害等の保証については、こちらでは一切対応できませんので予めご了承下さい。
  2. キャンセルの場合、前日50%、当日100%のキャンセル料がかかりますご了承下さい。
  3. 今回のセミナーは、実技、訓練等はございませんので、楽な服装でお越しください。
  4. 同所属につき4人目以降にお申込みの方は、各日定員を超えた場合は参加日の変更をお願いするか、参加できない場合がありますので予めご了承くださいませ。
お問い合わせ

認定NPO法人 日本レスキュー協会
〒664-0832 兵庫県伊丹市下河原2-2-13
電話:072-770-4900
FAX:072-770-4950
E-mail:info@japan-rescue.com

  1. ジャパン・タスクフォース会員の方は、JTF事務局へ直接お問い合せください。

セミナープログラム

1. セミナー 10:00~16:00(内12:00~13:00昼休憩)

  1. 捜索活動全般捜索の種類、捜索方法、ベーシックからテクニカルへの流れ、精密機械と犬の使い分け、第2段階での犬の使い方とその考え方。

  2. 犬についてFEMAがアメリカの救助犬団体を纏めあげたプロセス、救助隊における救助犬の位置づけ(地位)と信頼度、FEMAにおける救助犬の認定とそのプロセス(評価者は誰か)。

2. 懇談会 16:00~17:00

希望者のみ、講師を交えて自由な意見交換)

3. 懇親会 17:30~19:30

希望者のみ、当日会場受付にて別途4,000円頂戴します。

講師紹介

Lynne Engelbert(リン・エンジェルバート)

Lynne-Engelbert

◆所属団体・特別捜索犬チーム(CSST)理事会
・CA 危機管理局捜索作業部会 (元議長)
・湾岸地帯テロリズム作業部会(BATWG)、主導機関:FBI and Cal EMA
・1st Special Response Group (1SRG)
・カリフォルニア性的暴力捜査協会
・カリフォルニア州検視協会
・全米捜索救助協会(前)
・特別捜索犬チーム、サンタ・クララ保安局
・科学捜査犬協会
・緊急事態対応ボランティア-サラトガ市
・大都市医療作業部会-サンジョゼ市(計画委員会、専門家)
・カリフォルニア捜索犬協会 (前)
・公認緊急事態管理者 (CEM)、国際緊急事態管理者協会
・認定電気検査技術者、電気検査技術者国際協会(前)

経歴

1987-1996

Disaster Assistance & Rescue Team (DART)に所属。
訓練セクションチーフとして、訓練計画、認定、経費の調整管理および地域行政、州政府、連邦当局との調整や災害対応要請の窓口を担当する。同時期にサンタ・クララ保安局員やCSST(特別捜索犬チーム )の理事会員、科学捜査犬協会員を務める。また国際的な捜索救助組織である1SRG(1st Special Response Group)の一員となる。

1996-2008

NASAエイムズ・リサーチ・センターに所属。
プログラムコーディネーターとして活動。CAOES(カリフォルニア州危機管理局)の捜索作業部会の議長(1996-2000)を務め、FEMA(連邦緊急事態管理局)及びカリフォルニア州に登録された災害捜索犬検定官として活動。また実活動においてもCAOESから死体捜索犬チームに認定された捜索犬ルーシー(1991-2006)や爆発物探知犬デイルと共に数々の重要な実績を残した。

2006-現在

US&R CA TASK FORCE 3(連邦大規模災害対応チームカリフォルニアタスクフォース3)所属。
FEMA及びCALEMA(カリフォルニア州緊急事態管理局)から認定された特別捜索犬チームとして、現在のパートナー、捜索犬スイープと共に活動。同時に捜索犬とハンドラーの育成トレーナーとしてアメリカのみならず世界各国で活動。

代表的な捜索対応実績

2003

スペースシャトルコロンビア号の回収 テキサス州

2001

9.11ワールドトレードセンターで多数の実績 ニューヨーク州

サンタ・クルーズ郡捜査(殺人事件被害者の捜索)カリフォルニア州

サンタ・クララ郡捜査(殺人事件被害者の捜索)カリフォルニア州

ロス・ゲート捜査(殺人事件被害者の捜索)カリフォルニア州

キム事件捜査、ギルロイシティー(殺人事件被害者の捜索)カリフォルニア州

2000

ルーシー事件捜査(殺人事件容疑者の捜索)カリフォルニア州

キム事件捜査、ギルロイシティー(殺人事件被害者の捜索)カリフォルニア州

科学捜査犬を活用し、古代埋葬地を探し出す試み(サンタ・クララ大学)

1SRGチームとしてメキシコでの捜索活動

サン・ベニト郡での飛行機墜落事故の回収 カリフォルニア州

1999

ルーシー事件捜査(殺人事件容疑者の捜索)カリフォルニア州

1998

カリフォルニアの洪水災害捜索(OES)

サンタ・クララ郡の飛行機墜落事故の回収 カリフォルニア州

サンタ・クルーズ郡殺人現場捜査 カリフォルニア州

1995

カリフォルニアの洪水災害捜索(OES)

オクラホマシティービル爆破テロ捜索(US&R TASK FORCE 3)オクラホマ州

1994

シャスタ山遭難捜索 カリフォルニア州

1992

オークランドの大火災嵐

1989

ロマプリータ地震(サンフランシスコ大震災)カリフォルニア州

その他実績

2006

DHS(国家安全保障省)の探知犬実現可能性調査 チームの一員としてパートナーの捜索犬スイープと共に研究参加。調査内容は、「貨物コンテナによる密航者の捜索」でチームは90%の高得点を出し、捜索犬のこの分野における優位性に大きく貢献する。

2006

カナダのUS&Rチーム定期訓練において、捜索犬分野の評価を行い、災害捜索犬ガイドラインの第一草案の作成に参画する。

FEMA(フィーマ)とは

fema-imgresアメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency)の略称であり、洪水、ハリケーン、地震および原子力災害を含むその他の災害に際して、連邦機関、州政府、その他の地元機関の業務の調整を任務としている。

各州や連邦政府直轄地等(ワシントンD.C.)には緊急事態管理局という下部組織が存在し、災害以外にも家屋や工場の再建や企業活動・行政活動の復旧にあたって、資金面からの支援も行っている。

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