【理事長就任ご挨拶】 吉永 和正(よしなが かずまさ)
平成27(2015)年10月に日本レスキュー協会理事長に就任いたしました。吉永 和正(よしなが かずまさ)と申します。
簡単に私の経歴をご説明申し上げます。私は昭和50(1975)年に医学部を卒業後、外科医として研修を始めました。昭和55(1980)年に兵庫医科大学救命救急センターが開設されると、ここの常勤医師として勤務し救命救急医療の第一線で仕事をしてまいりました。昭和62(1987)年にはJICAの国際救急医療チームの登録医師となり、その後何度かの海外派遣を経験して、平成7(1995)年の阪神淡路大震災に遭遇しました。これ以降は災害医療を専門領域の一つとして活動を続けています。
そのような中で日本レスキュー協会との出会いがありました。平成11(1999)年にJICAより派遣されたコロンビア地震で救助チームの専属医師として現地へ入りました。日本のチームは最新・最高の機器を持ち込み探索活動をしていたのですが、実際に成果を上げたのは海外の救助チームが連れてきた「犬」でした。この時始めて災害救助犬を目の当たりにして、そのすばらしい能力に感激して帰国しました。その年の内に偶然神戸で街頭募金活動をする協会メンバーと災害救助犬に出会ったことが協会とのお付き合いの始まりです。それ以降は災害医療専門医の立場から協会の活動を支援させていただいています。
以上