【2019年10月台風19号被災地支援】災害救助犬・被災ペット支援活動報告

10月14日『台風19号被災地支援対応』

【被災ペット支援】

長野県では千曲川の堤防が決壊し、長野市をはじめ極めて広域に渡って浸水被害が起きています。13日昼時点で長野市内に開設された避難所数(自主避難を含む)は54ヵ所で、避難者数は6000人強にのぼったと発表されました。

(台風被害の爪痕が残る千曲川)

これを受け日本レスキュー協会動物福祉部は、被災したペットと飼い主さんへの支援のため、14日早朝に長野県に入り、被災地の調査を開始しました。市によると、長野市内の避難所では基本的にはペットの室内受入れはしていないが、飼い主さんの要望や気温低下への配慮など、状況によって各避難所単位で柔軟に対応しているとの事でした。

この日は、長野市内の避難所3ヵ所を訪問し、ペット用の物資を提供しました。避難が開始されて間もなくということもあり、避難者の皆さんは体育館内の床でブルーシートの上に数枚の毛布を敷いた状態で過ごされていました。2件の避難所では、室内が混雑しておらずペットは屋内で飼い主さんと一緒に過ごす事が出来ていましたが、1件の避難所ではペットは車中泊を余儀なくされていました。飼い主さんへの聞き取りでは、「腰まで浸かった状態で、ドッグフードだけを何とか持ち出せた。ペット用品をもらえて助かった」「本当は、一室だけでもペットと一緒に入れる場所があればいいんだけど…」との声がありました。

(支援物資を配布)

夜には、支援関係機関が集まる情報共有会議に参加し、行政や他団体や地元の方と情報共有を行いました。

(情報共有会議のもよう)

今後、飼い主さんからは、ペットと一緒に避難できる場所や、ペットの一時預かり先などの要望が継続して上がってくると考えられます。

行政や他団体と連携を取りながら、支援活動を行なっていきます。

【災害救助犬】

災害救助犬事業スタッフは、宮城県と福島県の行方不明者捜索要請時に速やかに対応できるように、福島県で現在も待機中です。

この待機の合間に、白河市および阿武隈川決壊の被害を受けた須賀川市の被災ペットの調査を実施しました。白河市は既に避難所が解消していたため調査できず。須賀川市では市が管理している避難所5ヵ所で調査を実施した結果、ほとんどペットとの同行避難は見られず、避難所運営担当者に今後支援の要請があれば連絡してもらえるように伝達しました。

このうち1ヵ所で同行避難を確認したため物資提供しました。

(支援活動とともに調査を実施)

災害救助犬事業として待機しつつ、可能な限りペットに関するニーズを拾います。

引き続きご支援をよろしくお願い致します。

 

寄 付・募金

 

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