小児病棟にセラピードッグの導入を

■大阪母子医療センター
「入院中の子どもたちを元気づけ、闘病意欲を高めるために
セラピードッグを導入したい。」
 このようなお話を大阪母子医療センターの担当者様から頂いたのは、2016年5月の始めでした。将来を担う子どもたちのために、セラピードッグが何かお手伝いできる事があればと、この導入に対して日本レスキュー協会でも前向きに検討をしました。
 その後、担当者様と幾度も情報交換し協議を重ね、院内研究棟で講演会も開催して頂きました。
 一番のハードルとなるであろう感染症対策として、院内で協議をしてもらうとともに「人と動物の共通感染症」の権威である大阪府獣医師会の獣医師様にもご協力を頂いて、少しずつ理解を深めて頂きました。

「こどもの苦痛は最小限に、笑顔は最大限に」
この企画は、「こどもの苦痛は最小限に、笑顔は最大限に」をモットーに活動されている母子医療センター・QOL(生活の質)サポートチームの発案で、子どもたちの闘病生活の中に笑顔をお届けするセラピードッグの訪問を計画されています。
 ここまで多くの関係者様のありがたいお力添えを頂いて一歩を踏み出しました。これからセラピードッグが常に闘病中の子どもたちに寄り添うという大きな目標到達まで、日本レスキュー協会がお手伝いさせていただきます。

母子医療センターへのこれまでの取り組み


(1)【2016年5月2日】大阪母子医療センターからのお問い合わせ
小児がん病棟にいる子どもたちを元気づけ、闘病意欲を高めてもらう取り組みとして、セラピードッグの導入を検討しているが、病院内で超えなければいけないハードルがたくさんある。例えば感染対策周囲への理解など…といった内容でした。

(2)日本レスキュー協会内で、この取組に着手することを決定

(3)【2016年6月8日】母子医療センター院内・QOLサポートチームへの説明会
まずは、QOLサポートチームの皆様にセラピードッグについて知っていただくために「アニマルセラピーについて」「当協会のセラピードッグの取り組み」などお話させて頂きました。

(4)【2016年9月10日】QOLサポートチームの当協会視察
当協会の施設内の見学、セラピードッグとの対面。セラピードッグの活動実績などをお話しました。次回の説明会に向けての意見交換と今後の取り組みについての打ち合わせを行いました。

(5)【2016年10月12日】大阪母子医療センターの医師、看護師、事務などすべての職員の方への説明会
一番懸念されている感染予防対策について、大阪府獣医師会会長・佐伯先生にご協力いただき「人と動物の共通感染症」についてお話していただきました。
また、当協会のセラピードッグたちは、定期的な糞便検査・健康診断・ワクチン接種・訪問前のシャンプーや施設入所前の足裏の消毒など、衛生管理を徹底していることをご説明しました。
この時、セラピードッグにも実際にふれあって頂き、まずは母子医療センターの職員の方々にセラピードッグについてご理解いただくことができました。

torikumi(左)大阪府獣医師会会長・佐伯先生
(中)セラピードッグの衛生管理についてお話させていただきました
(右)セラピー訪問のプログラムなどを実際に見て頂きました

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