【山岳での行方不明者捜索活動に対応する為に】
近年、山岳での行方不明者捜索案件において、災害救助犬の活用が注目されつつあります。
2016年03月15日(西宮市消防本部より要請有。救助犬4頭が出動)
2018年12月24日(西宮市消防本部より要請有。救助犬5頭が出動)
2019年01月31日(川西市消防本部と広域山岳地域での捜索救助訓練実施)
2019年04月23日(神戸市消防局より要請有。救助犬3頭が出動しましたが、到着後すぐにヘリコプターにより発見)
2019年05月17日(西宮市消防本部より要請有。救助犬1頭が待機。)
しかし、災害救助犬は殆どが民間の団体によって育成されていることから、山岳での知識や技術を学ぶ機会は極めて少なく、また、山岳訓練が可能な場所も殆どなく、十分な出動態勢が備えられていません。このような状況は、時にはハンドラーや犬の身を危険に晒し、また犬の能力を最大限活用出来ないということにも繋がります。まずは、犬達の訓練が実施可能な場所を探すこと。私たちは、当協会の広報誌の紙面の中に訓練にご協力頂ける方がいないか書かせて頂きました。
有難いことに一名の方から京都府京丹波町の山林の使用許可を頂き、6月4日、訓練を実施することが出来ました。訓練では、愛知県の救助犬団体(HDS-K9)も合同で実施しました。
(愛知県の救助犬団体:HDS-K9 )
現役で活動している犬から、生後4か月の子犬まで、全9頭が訓練に励みました。救助犬の育成には順調に進んでも約3年かかります。
山の傾斜を上ったり、においの取り方を練習したり、各々のレベルに合わせて経験値を高め、貴重な練習の機会となりました。
何より犬達は涼しい山を走り回り、とても楽しそうでした。
(災害救助犬 HOPE:7歳 )
(災害救助犬訓練犬 ラフィー:5歳)
(災害救助犬訓練犬 太陽:2歳)
(災害救助犬訓練犬 みっちゃん(仮):4か月)
(災害救助犬 金蔵:4歳)
少しずつ認知度は上がってきているものの、目標とする「迅速な救助活動の為に、日本でも災害救助犬の運用を標準化する」というところには、まだまだ越えなければいけない課題があります。
「訓練精度を高め、要望にお応え出来る犬を育成すること」、「公的救助機関に災害救助犬について長短両方の特性をもっと知ってもらい、顔の知れた関係を作ること」、そして、「災害救助犬を活用した新しい救助体制として兵庫県モデルを作り、全国へ広めること」。
皆様のご支援を社会に還元出来るように、これからも犬とともに精一杯活動に努めていきます。
応援宜しくお願い致します。