【社会課題への取組み:災害救助犬を活用した新しい救助体制の構築】神戸市消防局と合同訓練を実施
10/17(水)、協定を締結している神戸市消防局、救犬ジャパンと合同訓練を実施しました。
2016年から始まった合同訓練は、今回で5回目の訓練となりました。救助犬のメリットだけでなくデメリットにも触れて頂き、その上で救助犬の有効方法について大変熱心にご理解頂いています。
今回の訓練では、勿論ブラインド式で行われ、要救助者の人数も不明、限られた時間で指定された範囲を如何に丁寧に網羅するか、実際の現場で求められる条件にかなり近づけた訓練内容でした。
また、捜索訓練だけでなく、斜面の登はん及び降下訓練、また救助犬のつり上げと吊り下げ訓練も盛り込んで頂き、特に、つり上げと吊り下げ訓練は、プロの方々のご協力を頂かなければ実施することが出来ない為、初めて経験する職員もおり、大変充実した貴重な訓練となりました。
このような訓練機会を設けて頂いた神戸市消防局特別高度救助隊の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。こうした訓練を重ねるにつれ、救助隊の方々との顔の知れた関係づくりも随分と深まってきたと実感することが出来ました。
しかし日本では、未だ救助犬の有効性が広く認められておらず、その為、被災した自治体によっては有効な活動が出来ないことも多くあります。救助犬は万能ではありませんが、人命救助の一つの手段として行方不明者の捜索にお役に立てることは間違いありません。日本でもこの素晴らしい能力を持つ救助犬が1頭でも多く活躍出来るように、日々育成に励むとともに、救助隊の方々と如何に連携していくか模索し続け、救助犬を含めた新しい救助体制が日本全国に広まっていくことを望んでいます。
こういった社会の実現の為に、まずは兵庫県内において運用を標準化させる為、神戸市消防局の救助隊の方々のお力添えを頂きながら制度作りに努めていきたいと思います。
今後とも応援宜しくお願い致します。