【社会課題への取組み:災害救助犬を活用した新しい救助体制の構築】神戸市消防局と合同訓練を実施

10/31(木)、協定を締結している神戸市消防局、救犬ジャパンと合同訓練を実施しました。

  

2016年から始まった合同訓練は、今回で7回目となります。救助犬のメリットだけでなくデメリットにも触れて頂き、その上で救助犬の有効方法について大変関心を持って頂き、熱心にお聞きいただきました。

近年、高齢者の方が山に入られ行方不明になるケースが増え、実際に災害救助犬の要請もありました。
そこで、今回の訓練のテーマは山岳救助です。
神戸消防学校の裏山をお借りし、神戸市消防局と連携を図りました。

行方不明者が最後に目撃されたとする座標までGPSを使用し山を登りましたが、災害救助犬は楽々と山を登りますが、ハンドラーの体力は限界寸前となりました・・・。


地上で救助隊や災害救助犬が捜索しているなか、空ではドローンが飛び情報を収集し、共有してくれます。

集まった情報と災害救助犬の嗅覚で見事行方不明者発見し、訓練は終了いたしました。

神戸市消防局特別高度救助隊の皆様も山岳救助訓練で災害救助犬を取り組んだ訓練は、初めての試みだったことから双方にとっても有意義な訓練になったとともに、それぞれの課題も見つけることができました。

このような訓練機会を設けて頂いた神戸市消防局特別高度救助隊の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

こうした訓練を重ねるにつれ、救助隊の方々との顔の知れた関係づくりも随分と深まってきたと実感することが出来ました。

訓練終了後は、神戸市消防局特別高度救助隊の皆様が災害救助犬達を労い触れ合って頂きました。

 

しかし日本では、未だ救助犬の有効性が広く認められておらず、その為、被災した自治体によっては有効な活動が出来ないことも多くあります。救助犬は万能ではありませんが、人命救助の一つの手段として行方不明者の捜索にお役に立てることは間違いありません。日本でもこの素晴らしい能力を持つ救助犬が1頭でも多く活躍出来るように、日々育成に励むとともに、救助隊の方々と如何に連携していくか模索し続け、救助犬を含めた新しい救助体制が日本全国に広まっていくことを望んでいます。

こういった社会の実現の為に、まずは兵庫県内において運用を標準化させる為、神戸市消防局の救助隊の方々のお力添えを頂きながら制度作りに努めていきたいと思います。

 

今後とも応援宜しくお願い致します。

 

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