2016年3月11日(金) 東日本大震災から5年目の願い

2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒に発生した東日本大震災から今日で5年目を迎えました。

今年の発表によると、警察に届出があった行方不明者は未だに2,561人もいらっしゃいます。

日本レスキュー協会は、震災発生当日18:55、協定を結んでいた岩手県に向けて隊員3名・災害救助犬3頭(力・レッド・あんず)が出動し、車で約30時間かけて翌日23:00に岩手県庁に到着いたしました。

そして13日の早朝から4日間、陸前高田・九戸郡野田村・大槌町・釜石市にて捜索活動に入りました。

雪が降り、津波で足元の悪い中、隊員も災害救助犬も必死で捜索に当たりましたが、残念ながら行方不明者発見には至りませんでした。

その後、レスキュー事業に変わり動物福祉事業が被災犬の保護・一時預かりを行うために現地に入り、先日サンテレビ「ニュースPORT」にて紹介していただいた、そらの母犬「ももちゃん」を初め、約10頭の被災犬を保護。9月には、セラピー事業も被災地の仮設住宅にて慰問活動を行い、それ以来現在までに12回の慰問を行っております。

阪神・淡路大震災では約5年で仮設住宅が解消されたにも関わらず、東日本大震災では今年4月の地点で未だ1万4000戸の仮設住宅が残る見通しだといわれています。

被災者の方々の辛い経験や記憶を消すことは出来ませんが、せめて5年の歳月がその時のことを思い出す時間を少しでも削り、新しい想い出に塗り変わっていって欲しいと心から願っております。

これからもスタッフ一同「2011年3月11日」に起こった大震災のことを忘れず、今後の対応に備えていきたいと思っております。この震災でお亡くなりになられた方々に追悼の意を表すと共に、被災地の復興を心から願っております。

黙祷

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