【平成30年7月豪雨災害活動報告12】7/23(月)~25(水)災害救助犬3度目捜索活動報告

今回の災害にて犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に対し心よりお見舞い申し上げます。


捜索現場は非常に過酷な状況で、救助犬による活動も難航しましたが、私たちにまだ出来ることがあるのであれば、精一杯活動に努めたいという想いで3度目の出動を決めました。

7月23日は到着後すぐに安芸区矢野町浅田病院付近、そして翌日24日の早朝は坂町小屋浦にて捜索活動を実施しました。

どちらの現場も、道路は陥没し土砂や流木が堆積。発災直後から多くの救助隊が土砂の流れや安否不明者の被災した時間帯などを考慮しながら、捜索箇所をある程度絞り込み連日捜索活動を続けられています。
その中で、災害救助犬の反応によって更に絞り込みができれば「少しでも早く行方不明者発見に繋げることができるのではないか」という現場の判断で、災害救助犬に対する出動要請が続いています。

24日夕方最後の現場は、坂町小屋浦にて行いました。堆積物を中心に、一箇所一箇所、犬を投入し検索しました。
日が経つにつれ、やはり活動は難航し、犬たちから伝わる全ての情報に集中し、犬たちを信じ精一杯活動致しましたが、残念ながら、今回の捜索で明確な反応はありませんでした。

 

今回3回目の出動で、犬たちや隊員のコンディションを考えると、このの捜索が限界だと判断し捜索終了後、車中で1泊し体を休め本部に戻ることを決定しました。

その後、25日午前中広島県の避難所などへ3度目の物資の配布を行い、災害救助犬「HOPE」「J」そして隊員共に、25日午後無事本部に戻りました。
ただ、要請はまだ続いており、今後は関東より救助犬団体が駆けつけて頂けます。当協会も引き続き、調整業務にあたっています。

今回の西日本豪雨災害では、多くの公的救助機関から要請を頂きました。被災した広島市とは、4年前に協定を締結していたことから、比較的早く要請を頂きましたが、それでも発災当初は要請がなく、すぐに現場へ駆けつけることは出来ませんでした。
ですが、活動を実施していく中で、いくつか救助犬が反応を示した箇所から行方不明者が発見され、そういった結果が積み重なったことにより、日に日に救助犬への大きな信頼を得られるようになりました。
 今では、多くの公的救助機関が、救助犬を信頼し、要請して頂けています。

全国各地より駆けつけ、活動を共にした救助犬関係者の皆様、また救助犬を信頼し捜索の一つの手段として有効活用して頂いた公的救助機関の皆様、そしてご支援頂き応援していただいた皆様、本当にありがとうございます。

心から御礼申し上げます。

引き続き、最新の活動報告につきましては、Facebookにて現地スタッフよりお伝えする予定ですが、被災地での支援活動を優先に行なわせていただくため、活動報告が遅くなってしまう可能性もあります事をご理解頂ければ幸いです。

私たちは、今後もセラピードッグによる慰問など長期にわたる支援を被災地の為に努めてまいりますので、今後共日本レスキュー協会をどうぞよろしくお願い致します。

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