【災害救助犬育成事業】山岳訓練

近年、幾つかの公的救助隊より山岳での行方不明者捜索要望が増えてきました。

 (山岳での訓練時の様子)

携帯の電源が入っていればある程度場所の特定はスムーズですが、電源が切れてしまった際には、場所の特定が非常に困難になります。

行方不明になって時間が経過すればするほど、捜索エリアも格段に広がり、命の危険も脅かされます。

昨年末にも、兵庫県西宮市消防本部より捜索依頼があり、2日間で5頭の救助犬が活動しました。優れた嗅覚と身体能力の高さを活かし、行方不明者を捜索する災害救助犬。

 (災害救助犬「J」と「金蔵」 共に幾つもの被災地で活動しています)

しかし山での訓練には大きな課題があり、それは「何処で実施出来るか」ということです。

通常の山では、ハイカーの方もいらっしゃいますし、リードを離すことが出来ません。山の所有者の許可を得た場所でしか、訓練が難しいのが現状です。要請があった際に、犬の力を最大限発揮させたい、という想いの中、関係各所に相談していたところ、兵庫県西宮市が管理している山と和歌山県の私有地の山の2カ所で実施出来ることとなりました。どちらの管理者も、救助犬に対し深い理解があり、使用を許可してくださりました。大変貴重な機会で、朝から夕方まで、1頭ずつみっちり訓練することが出来ました。ありがとうございました。

(災害救助犬「太陽」 山の捜索では場所が分かり易いように鈴をつけています)

(訓練犬「グリュック」 瓦礫は少し苦手ですが、山での捜索は得意!秋桜の兄弟です)

(訓練犬「陸」 初めての山。担当者と一緒に歩いて慣れるとスイスイと登ったり降りたり出来るようになりました)

これからも、より優秀な犬の育成に尽力し、また救助犬が人命救助の一つの手段として有効的に活用される社会づくりに努めていきます。もし、訓練が出来る山をご存じの方がいらっしゃいましたら、ご連絡頂けますようお願い致します。

引き続き、応援よろしくお願いします。

寄 付・募金

このページの先頭へ